デミのがん体験記(8)1冊の本に導かれた「サラ先生」との出会い

(東京都大田区の空 By H.H)

2日後の造影剤検査を控え「がんが大きすぎて血管を邪魔し、手術が出来なかったらどうしよう…」と新たに沸き起った不安を払拭するべくネットで手術方法を検索し気を紛らわせているうち、以前テレビで生活保護を支援する団体の活動と著書が放映されたのを思い出し、早速アマゾンで本を探し始めました。
目的の本を見つけカートに入れるとありがちな広告(よく一緒に購入されている商品)が飛び込んできました。
「がんを奇跡で治しました!」的な本は何冊も読んでいたので、今更とも思ったのですが「僕は、死なない。」という、なんとも潔いタイトルに惹きつけられ、迷うことなく購入。
間もなく目的の本より先に「僕は、死なない。」が届き、私は貪るように読み始めました。
55ページから始まった「6新しい治療との出会い」という章の中の「サラ先生」という一行をみた瞬間その一行が光って見え、夢中で「サラ先生、銀座、漢方クリニック」というワードで検索しサラ先生のホームページにたどり着いたのですが、手術の決意がまた揺らぐのではと不安で電話が出来ずにいました。

友人にこの話をすると「迷まず連絡しなさい!」と背中を押されクリニックに電話をかけましたが留守番電話でした。
それからCT検査のため病院へ行く用意をしていたところ1本の見知らぬ携帯番号から電話がかかってきました。
「小倉と申します…お電話頂きましたか?」電話の向こうでは電車の発着音が流れ、明らかに外出先からです。
「小倉さん?誰?」と失礼ながらその電話がサラ先生ご本人からとも気づかず、クリニックのスタッフの方と思い込み話が噛み合いません。
いよいよ電車が出発の時間となり「今日の18時、う~ん18時半なら大丈夫かな~、また電話下さい。」と言われ、まだご本人と気付かぬ私は「どなた様宛にお電話したらよろしいですか?」と失礼を重ね電話を切りました。
すぐにこの話を姉に電話で報告し造影剤検査のため病院へと向かいました。

(つづく)